面白いお話の作り方研究所

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パルクール映画について

パルクール映画を見た

「アンリミテッド」って映画と、「アルティメット」って映画を立て続けに見た。どちらもパルクールが見られるアクション映画。パルクールとは、街中を飛んだり跳ねたり走ったりする…スポーツ?エクストリームスポーツというのかなぁ。駆け回るのが見せ場なので、どちらも逃げるシーンが多い。そしてかっこいい。むかーし見たヤマカシと併せて、パルクール映画は3本目。調べたら他にもいくつかオススメされてたから、いくつかとりあえずウォッチリストに追加してある。

おすすめパルクールがかっこいいアクション映画10選 - TETSUGAKUMANのブログ

僕が見た3本とも、ストリート(あえてストリートと書く)を体一つで駆け巡るのだから、それだけでかっこいい。そして映画的。かっこよくて映画的なんだけど、ヤマカシよりはアンリミテッドが、そしてアンリミテッドよりアルティメットの方が面白かった。

映画的にかっこいいパルクール

三者の違いは、「どれだけパルクールの魅力に依存しているかの度合い」なんだと思う。ヤマカシはパルクール集団のプロモみたい。それ以上の魅力が無い。ダンサーもそうだけど、ベッソンは時々そういうことをする*1。アンリミテッドはそこから離れようとする意志を感じる…けど、脱し切れていない感じ。アルティメットはアクションの軸はパルクールだけど、一番映画として正しかったように思う。思うに、パルクールはあまりに映画的な題材なんだろう。

アルティメットの良さ

アルティメットにおける主人公は「パルクールがすごい奴」ではない。主人公がなぜあのような身のこなしが出来るのかという説明は特にないが、強いて言うなら「あの街に生まれ育ったから」なのだと思う。岡田斗司夫の言葉を借りるなら、D13が「実際に存在すると観客に信じ込ませるため*2」にあるアクション。それがアルティメット内でのパルクールの扱われ方だった。格闘アクションと滑らかに融合していて、特別ではあっても特殊ではないものとして扱われていた。パルクールが映画に奉仕していた。アクションやアイディア、キャラクターを映画に奉仕させる存在にするのが、脚本の役割なのかもしれない。

 

*1:僕の一番好きな映画はLEONです

*2:この世界の片隅で評で言ってた